大きくする 標準 小さくする

Suppon Spirits

感謝!

投稿日時:2011/11/03(木) 19:22

 今日、また一年が終わった。

でも、今年は去年とはまた違った満足感が少しあった。  今年は、みんなで勝つ喜びを味わうことが出来たから。

去年は、樋口キャプテンの下、何とか全国大会の県予選に出場することが出来た満足感があり、今年は、それをひとつ乗り越えることが出来た満足感だ。

今年の田中キャプテンは、1年生の時には最少人数の部員2人の時期があり、そこから4人、11人と来て18人になった。本当に一番つらい時期を我慢して乗り越えた男だ。

10月30日の一回戦(新居浜東)、彼のリードの下素晴らしい試合前のアップが出来て、試合中も細い体がきしむほど体を張ったプレーを見せてくれてインジュアリータイムでの大逆転劇を生み出してくれた。

試合後、ピッチの外に帰ってきたときのあの嬉し涙がすべてを物語っていた。

そして今日、11月3日の二回戦(西条)、前回同様に気合の入ったアップが出来た。  今日勝って、6日の久万高原で第1シードの北条高校に挑むのが組合せが決定してからのチームの達成目標だった。

相手ボールのキックオフでゲームは始まり、選手たちは精一杯体を張ってプレーしてくれた。

前回同様、攻撃よりもディフェンスの時間が多い試合だった。 前回は、少ないチャンスを得点につなぐことが出来たが、今日は何か違った。ゴール前まで何回か攻め込むチャンスがあったが、自分たちのミスでそれを得点につなぐことが出来ずに負けてしまった。

自分自身、今日の敗戦は本当に悔しさの残るゲームだった。こんなに部員たちは一生懸命にやってくれているのに、勝たしてやることが出来なかった・・・。

4月からここまでの間で、10人の1年生が加わり、9月の中予大会でやっとラグビーらしくなってきて、それからの一月で彼らは素晴らしく成長を遂げることが出来た。

そして、いつもその中心には、キャプテンの田中がいた。  一年生の時には他校の先生から「ホラーマン」と名付けられるほど痩せっぽちの男が、本人に気合が入っていてもそれが空回りしてみんなに中々伝わらないときがあったが、日曜日に練習に来てくれたOBたちに怒鳴られまくっても、それでもいつも彼の姿があった。

一見、頼りなさ気で覇気の無さそうな男だが、3年間の中で練習を休んだのはほとんど無かった。 去年の樋口同様、 威圧感のあるリーダーではなかったけれど、何事にも手を抜かない本当に一生懸命なリーダーだった。  

この一生懸命さが今年の公式戦勝利を生んだんだと思った。  将(すすむ)、本当に、本当にありがとう、 そしてお疲れ様。

君の後は、三上がしっかり継いでくれることだろう。  期待していてくれ。