大きくする 標準 小さくする

Suppon Spirits 2009/3

自己管理

 written by 山田 茂男 投稿日時:2009/03/23(月) 18:18

 昨日で10人制交流大会が終了した。  今回の合宿を通して新たに学んだことがある。
それは、持ち物の自己管理である。 数年前より、高校生は口腔内と、頭部のけが予防のためにマウスガードの装着が義務付けられている。 大会期間中、そのマウスガードがなくて試合に出場できなかった選手がいた。

 試合に先立ってレフリーや大会役員がその確認をすることはなかった。それは、もちろん大会の要項にも記載されていたし、役員の方たちもまさかつけていないとは思っていないからだ。 だから、私は出場させようと思えばできたが当然、出さなかった。

そのことにより、本人は他の選手に迷惑をかけたことを申し訳なく感じただろうし、他の選手たちも、たかがマウスガードとは考えなくなったと思う。

 私が初めてマウスガードを着けたのは、17歳のころだ。 私がオーストラリアにいた頃周りのチームメイトは当たり前のように自分の物を持っていた。 今でもよく覚えているが、薬局で買ってきたものを湯煎にして作ったが、着けたとたんにやってきた嗚咽感と喋りにくさは大変なものだった。 しかし、だんだんと慣れていくと着けていることで何となく体に力が入るような感覚を覚えた。 
その当時は、日本人がマウスガードを装着する習慣はあまりなかったし、もちろん無いと試合に出られないなんてこともなかった。しかし、私は日本に戻ってからも装着してプレーを続けていたら日本国内でも装着していく選手が増えていき、現在のようになった。

 話を元に戻すが、うちの選手たちの行動を思い返すと、物を大切にする気持ちが薄いように感じる。
今の物があふれた時代、とかく使い捨てのものやどんどんと新しい商品が登場してくる。そんな中で、無くなれば新しいものを買えばよいとか壊れたら買い換えるとかする者が非常に多い。

 私たちが、ラグビーに限らず普段の生活を何不自由なく過ごせるのは、そういうモノを誰かのお陰で手に入れることが出来ているからだ。 しかし、その部分は意外と当たり前に感じて、忘れがちになっている。

だからこそ今、改めて、買ってくれているということをしっかり感ることと、感謝する気持ちを忘れないでほしい

確かになくしたり、壊れたりしたら買い替えなければならないが、無くさないように、壊さないようにする努力が必要だと思う。

マウスガードに限らず、スパイクの手入れやその他の自分の持ち物をきちんと管理して、使わせてもらっているということを忘れずにいてほしい。  いつかは君たちも買い与える立場になるのだから。

私自身も気をつけながら、選手たちにも接していきたい。 

今度は、選抜候補の選手たちは久万高原町長杯が明々後日から始まり、チームとしては、来月から始まる四国大会予選が目標となる。技術だけでなくいろんな部分で成長しながら、毎日を大切にしていきたい。

<< 2009年3月  >>

Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

2009年3月

ブログテーマ